大連・旅順・奉天　

　私は旅順・大連・奉天（現・瀋陽）に２度行っている。
２００４年はホームページ開設前だったが、昨年の２００８年のときには、行く前は帰ったらすぐ旅行記をアップするつもりだったのである。だが帰ってみたら、なかなか腰が上がらない。
　なんでかというと、ろくな写真がないのである。

　なにしろ天気が悪かった（泣）。カメラが濡れないように気を使い使い、の撮影なので枚数自体が少ない。そもそもカメラを向けても見栄えのする風景にならない。灰色の空をバックに灰色の石碑ではねえ……。（なので、せめて壁紙だけでも青空なんである。）
　私があらためて書かなくても、三笠保存会の旅順・奉天ツアーレポートなら、よ〜いちさんのホームページに２００４年の時の立派なのが既にあるし（おすすめです）。

　それでも、「旅行記をサイトに載せないの？」というお声をちらほらといただくので、２回の写真を寄せ集めてなんとかでっち上げよう（？）と乏しい写真とにらめっこしつつ、途中まで書いてみたのだが。
　２００４年の時はまだデジカメを持ってなかったので銀塩写真（フィルム写真）をスキャンしてみたのだが、鮮明度がやっぱり落ちるんである。デジカメと違って撮り直しはイコールフィルム消費であるので、枚数もやっぱりあまりない。
　下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる、の実践者のつもりだったのだが、根が貧乏性なんである。

　しかも、すでに細かいところの記憶があいまいになっちゃってるんだな、これが。
　１０代２０代の頃の記憶力は既になかったのであった。わはは。（すごくムナシイ笑いだ。）

　ツアー日程は、次の通り。

２００４年９月１３日〜１６日
　　１日目　成田　⇒　大連・市内観光
　　２日目　大連　⇒　旅順・日帰り観光　⇒　瀋陽
　　３日目　瀋陽　⇒　本渓水洞　⇒　瀋陽・市内観光　
　　４日目　瀋陽・市内観光　⇒　成田

２００８年１０月２２日〜２５日
　　１日目　成田　⇒　大連
　　２日目　大連・市内観光　⇒　旅順・日帰り観光　⇒　大連
　　３日目　大連　⇒　瀋陽・市内観光　
　　４日目　瀋陽　⇒　成田

　２００４年の時はまだ三笠保存会の会員ではなかったので、普通の観光ツアーである。
　といっても団体旅行ではなくて、２名催行のツアーに割増料金を払って１名催行にしてもらったので、回る先が決まっているとはいえ個人旅行に近い。
　私ひとりにガイドと運転手の２人がつくという、はたから見たらえらくリッチなツアーだが、私にしてみれば言葉は通じないし、戦跡めぐりに付き合いたいというもの好き（少なくとも女性には珍しかろう）な友人もいないし、仕事を休めるときにちょうどいい団体のツアーがなかったための、やむを得ない選択だったのだ。
　前月にサッカーのアジアカップで選手のバスが暴徒と化した中国人サポーターに囲まれ、駐日日本大使公用車が襲われるということがあったので、ひとりで中国なんか行って大丈夫かと周りにさんざ心配された。
　でもまあ、ひとりで歩いていた日本人がいきなり殺された、というような事件はとりあえずなかったし、しかも私は２００１年の１０月にもイタリア旅行に行ってきたという向こう見ずなので、あまり心配しなかった。
　（前月に９．１１テロがあり、飛行機に乗る民間人が激減していた時期だった。飛行機がガラガラでシートひと列占領できたので横になって眠れたり、いつもうんざりするほど日本人がいるヴェネツィアに黒い頭が少なかったりで嬉しかった。）

　２００８年は、これは三笠保存会のツアーである。
　前年の韓国・対馬ツアーが大変楽しかったので、今年はどんなコースかなと楽しみにしていたのである。２００４年のツアーにひとつ大きな「……」があり、もっと早く会員になっていれば保存会のツアーで行けたのに、同じところへはそう何度も行かないだろうと思っていたので喜んだ。
　（ただし実をいえば、日程表をよく見て申し込みをちょっとためらった。２００４年のツアーを２人で申し込んだ場合の基本代金と比べてもこちらの方が多少安いとはいえ、それ以上にツアー行程に差がありすぎる。保存会の方々と心ゆくまで語り合うという最大の魅力があるから申し込んだし満足もしたが、Ｊ○Ｂさん、もうちょっと勉強してくださいな。）
　この時も心配されたな〜。農薬入りギョーザだのメラミン入り牛乳だのが大問題になってる時期だったので、食事できないんじゃない？って。

　写真は２００８年のものをメインとし、２００４年のものには（２００４年）と入れている。
　（銀塩もデジタルもたいして違わないじゃないかとの的確なツッコミは入れないよ〜に。笑。）

　では、まずは大連から。